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2019.09.132980

 更年期に向けての4つのセルフマネージメント


「更年期は、自分の体と向き合いセルフマネジメントの計画を立てる最後のチャンス。準備をした人としなかった人では10年後、20年後の健康状態が大きく変わります」


閉経後に備えるヘルスケアは、短期・長期と分けて考えるのがいい。まず、卵巣機能の低下によりエストロゲンが激減する更年期(一般に45~55歳)には、短期的に見るとホットフラッシュ、不眠、抑うつ気分などの不定愁訴が引き起こされる。

「更年期女性の85%は疲労を感じているというデータがあるほど。重い症状がなかったとしても不調が出やすい時期と自覚して、放っておかないことが大切です」。更年期障害の治療法には、HRT(ホルモン補充療法)、漢方、向精神薬、カウンセリング、サプリメントなどがある。

一方長期で見ると、皮膚の乾燥や関節痛、腟の萎縮による性交痛、尿もれなどが現れてくるほか、内臓脂肪の増加、動脈硬化や骨粗しょう症などのリスクも上昇する。こうした変化に対処するため、江藤さんは40代からとるべき4つのアクションを挙げる。




1. 更年期やHRTに関する情報に日頃から触れておく

「最近は『できるだけいい状態で仕事をしたいのでHRTを受けたい』と、早めにクリニックを訪れる女性が増えています。今は情報が入手しやすく、賢い人ほど生きやすい。正しい情報を得るために、まずは厚生労働省などの公的機関や日本産科婦人科学会など、医学関係のウェブサイトから情報収集してください」




2. 自分のホルモン数値を知る

「更年期に入ったら一度、更年期外来のある婦人科でのホルモン検査をお勧めします。かかりつけの婦人科を見つけるのにも役立ちます」





3. 食生活を立て直す

「60歳ごろから筋肉の減少や骨粗しょう症に注意が必要ですが、その時期から対処するのでは手遅れ。卵巣機能がもともと弱い人では、更年期前から骨量減少が始まっています。不足しがちなたんぱく質やカルシウムを中心に、必要な栄養素をしっかり摂れるようサプリメントも上手に活用して、食生活の改善を」





4. HRT意思決定ガイドをチェック

更年期障害の治療のファーストチョイスは、エストロゲンを少量だけ補充するHRT。まずは自分がしたいかどうか、選択の助けになるガイドを「NPO法人 更年期と加齢のヘルスケア」のウェブサイト(www.menopause-aging.org/etou.htm)で入手しよう。


「HRT のメリットは、更年期症状の緩和にとどまらないこと。閉経前後に開始することで皮膚や骨、血管など全身の老化対策にもいい影響を与えます。ただし、HRTはあくまでも“自分で選択する医療”。意思決定ガイドは、正しい知識を得たうえで治療法の長所と短所を知り、自分の考えを明確にしていくように作られています。ぜひ目を通してみてください」

エストロゲンを失ったあとも人生は続く。長く健康な人生を手に入れたいなら、これまで以上に体に関心を持ち、自分に必要な医療やケアを選択できる力を磨くことが肝心だ。


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