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2019.08.112980

行ったり来たり…またも浮上した「卵とコレステロール問題」

「糖質制限ダイエット」が人気ブームです。私のまわりでも、チャレンジャーが何人か現れています。テレビや人気雑誌の広告などを見れば、効果を信じないわけにはいきません。いまや食の大きな人気トレンドになりつつあると言っていいでしょう。

実際、医学的にも効果が認められています。糖質制限によって肥満が解消された、糖尿病が治った、血液の数値が良くなった、という研究結果が続々と出てきています。しかも炭水化物を減らしたからといって、なにか別の重大な病気になったという話は聞きません。

その一方で、異をとなえる専門家も少なからずいます。糖質制限を行っている人は、むしろ寿命が短くなるといった研究結果が出ています。あるいは心臓病のリスクが高まるといった報告もなされています。

この手の研究は、やり方次第で結果が百八十度変わることがあるので、もうしばらく動向を見定める必要がありそうです。

科学的にどちらに分があるのか分かりませんが、人類は穀物を食べてここまで繁栄してきたのだ、という事実は大きいと思うのです。

そういえば卵問題も微妙になってきました。昭和の時代には、卵は栄養価が高いから積極的に食べるべし、といわれていました。

ところが平成に入ると、血中コレステロールを上げる真犯人とされ、1日1個までといわれてしまいました。それがまた逆転し、いまでは卵と血中コレステロールは無関係、何個食べても大丈夫と、厚生労働省からお墨付きが出たほどです。

しかし今年に入って、アメリカの有名な医学雑誌に、卵を食べると血中コレステロールが上がり、心臓病が増えるという最新研究の論文が発表されたのです。卵にとっては、2審で無罪を勝ち取ったのに、検察側の上告で、また法廷に呼び戻されたようなもの。なんだか可哀想になってしまいます。

このように、食にまつわる健康情報は行ったり来たり。そのたびに我々も右往左往させられます。「いい加減にしてくれ」と言いたくなるのは私だけではありますまい。このカオスは、いったいいつまで続くのでしょうか。

 
Rozinti

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